手足のしびれと漢方 | 井上隆成堂薬品

正座を長くしたときに足がジンジンしびれることがあります。

これは正座によって一時的に血流が悪くなったために起こるしびれですが、何もしていないのに手足に「ジンジン」「ビリビリ」したしびれが起こっていたら感覚神経や運動神経に問題があるのかも知れません。

しびれが起こると疑われるのは、一般的に脳の病気、脊髄や末梢神経の病気、ストレスに起因するものなどたくさんあります。

漢方では手足のしびれのことを四肢麻木(ししまぼく)と呼び、「四肢」は手足のことを言い、「麻木」とは、皮膚がしびれたり知覚が消失したことで、「しびれ感」「知覚麻痺」に相当します。

原因として「風邪」「*寒邪」「*湿邪」の外感や体の中から起こる「*痰湿」や「*瘀血」が気血の通り道を阻ぎ、しびれが起こる事が多いとされます。

*寒邪(かんじゃ)・・・寒さによる冷えが体内に侵入し、様々な不調を引き起こす状態

*湿邪(しつじゃ)・・・体内の水分代謝がうまくいかず、余分な水分が体内に停滞する状態。

*痰湿(たんしつ)・・・体内の余分な水分や脂肪が滞っている状態。

*瘀血(おけつ)・・・血液の流れが滞り、体内で停滞している状態。

 ◆手足のしびれに使う代表的な漢方

 薏苡仁湯(よくいにんとう)、越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)、

 温経湯(うんけいとう)、独活奇生丸(どっかつきせいがん)

 上記の主な症状と処方は一例です。詳しくは経験豊富なスタッフまで。

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