2025/05/08
『葛根湯』漢方にはいろいろありますが、皆さんも馴染みのある漢方ではないでしょうか?
病院、診療所でも使われ、ドラッグストア等でもよく見かけます。
葛根湯は風邪の漢方薬とイメージされる方が多いのではないでしょうか?
しかし、葛根湯は風邪以外にも、肩こり、頭痛、筋肉痛、手や肩の痛みなどに有効です。
◇◇◇◇◇ 落語の噺 ◇◇◇◇◇
どんな患者が来ても風邪の漢方薬の葛根湯ばかり処方する葛根湯医者。
風邪で来た人にはもちろん、お腹の痛い人、足の痛い人にも処方します。挙げ句の果てに付き添いに来た人にも葛根湯を渡そうとする始末。
他の薬を知らず、なんでもかんでも葛根湯を出すという葛根湯しか知らない事を揶揄したヤブ医者の噺。
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果たしてこの医者はヤブ医者でしょうか?
葛根湯は非常に応用範囲が広く、風邪にはもちろん、肩こりがひどいときにも飲まれたりします。
体を温める効果があるため首や背中のこりをほぐす効果があります。
また、漢方には『未病を治す』という言葉があります。症状が現れないうちに治す。病気になる前にその芽を摘む。という考え方。
この未病を治すとういうところから先ほどの噺の「付き添いに来た人にも葛根湯」は適切な処方だったかも知れません。
しかしながら、漢方は個人の症状に合わせ使い分ける事が大切です。
風邪でも葛根湯ではなく、麻黄湯や小青竜湯、銀翹散など他にも症状に合わせた処方があります。熱、鼻、喉など効かせる箇所に適した処方が必要です。
ドラッグストア等で葛根湯を買って飲んだけど効かなかった。そんな経験はありませんか?
それは症状に合っていなかったかも知れません。きちんと症状を判断し適切な漢方を飲めば早く良くなります。
もし体調に不安があったり、天気の変わり目、梅雨時期に気圧のせいか体調が悪くなる事が多いという方、他にも健康で不安に思う事がありましたら一度ご相談にお越しください。
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